大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査について

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門から内視鏡を挿入して大腸の内部を観察する検査です。ポリープやがんの早期発見に効果的で、その場での治療も可能です。検査が推奨される方、メリットとリスク、準備方法について詳しくご説明します。

大腸内視鏡検査

1. 大腸内視鏡検査をお勧めする方

以下に該当する方には大腸内視鏡検査を積極的にお勧めします

  • 50歳以上の方(特に大腸がんのリスクが高まる年齢)
  • 血便がある、または便潜血検査で陽性反応が出た方
  • 家族に大腸がんの既往歴がある方
  • 便秘・下痢が続き、消化器症状が長期間改善しない方
  • 体重減少や腹痛などの原因不明の症状がある方
  • ポリープを指摘されたことがあり、定期的な経過観察が必要な方

大腸がん予防の重要性

大腸がんは、日本で年々増加している疾患です。早期発見とポリープの除去が、がんの発症を防ぐために非常に重要です。大腸内視鏡検査によって小さなポリープも早期に発見・切除できるため、定期的な検査が推奨されます。

2. 大腸ポリープ切除と組織診断

  • 外来では1cm以下のポリープをその場で切除することが可能です(抗血小板薬、抗凝固薬を内服されている方は、決められた日数、休薬されていることが条件)。そのため、診断と治療が同時に行えます。
  • 組織を一部採取し、がんの確定診断に用いる生検が行えます。
  • 一方、ポリープ切除時に出血や穿孔のリスクがわずかにありますが、経験豊富な医師が対応することでリスクを最小限に抑えます。切除後には運動制限、禁酒、食事の注意などが必要になります。

3. 検査の流れと準備方法

検査前日の準備

  • 食事制限:便の状態により異なりますが、検査の数日前から消化の良い食事を摂り、夕食後は絶食します。
  • 下剤の服用:指定の下剤を使用します。
  • 水分補給:検査当日までに十分な水分を摂ることで、腸内の洗浄効果が高まります。

当日の流れ

  • 受付と問診:到着後、体調を確認します。事前説明で同意書へのサインを行います。
  • 下剤の服用:当日は午前中から液体の下剤を1.8ℓ飲んでいただき、腸をきれいにします。
  • 検査実施:鎮静剤を使用する場合は、傾眠から眠ったような状態で内視鏡が挿入されます。検査時間は約20〜30分です。
  • 検査後の休憩:鎮静剤使用時は1時間程度休憩し、その後同日で医師が結果を説明し、状態を拝見してからご帰宅いただきます。

4. 検査のメリットとデメリット

メリット

  • ポリープの即時除去:がんに進行する前に取り除くことで予防効果が高まります。
  • 高精度の診断:組織を採取して詳しい検査が行えます。
  • 鎮静剤の使用が可能:苦痛を最小限に抑え、リラックスした状態で受けられます。

    デメリット・偶発症

  • 穿孔や出血のリスク:ポリープ切除時に発生する可能性はありますが、頻度は低いです。腹膜透析、大きな開腹手術後の方にはリスクがあります。
  • 鎮静剤の副作用:呼吸抑制やアレルギー反応がまれに報告されています。
  • 下剤の不快感:大量の水分と下剤摂取が必要なため、不快感を伴う場合があります。

5. 当院でのサポート体制と検査実績

安心のフォローアップ

  • 当院では内視鏡専門医が在籍し、毎年多数の検査を実施しているため安心です。
  • 鎮静剤の使用が可能なため、痛みの少ない快適な検査をご提供します。

実績と対応時間

  • 健康診断や人間ドックの受診者にも、定期的なフォローアップを行います。
  • 異常が発見された場合は、迅速に治療計画を立て、必要に応じて専門医をご紹介します。

6. 検査後のケアと注意点

安心のフォローアップ

    検査後の体調管理

  • 鎮静剤を使用した場合は、検査当日は車の運転や機械操作を避けてください。
  • 出血腹痛が続く場合は、すぐに当院へご連絡ください。

生活指導と次回検査のタイミング

  • 検査でポリープが見つかった場合、定期的な経過観察が必要です。
  • 初回の検査結果が問題ない場合でも、5年ごとの検査が推奨されます。
予約とお問い合わせ

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新宿三井ビルクリニック
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