内分泌疾患一般:甲状腺疾患と副腎疾患
内分泌疾患は、ホルモンのバランスが崩れることで発症する疾患群であり、代謝や血圧、体温調節、ストレス反応に影響を与えることがあります。
甲状腺疾患とは?
甲状腺疾患には、甲状腺ホルモンの過剰分泌が原因で起こるバセドウ病や、ホルモン不足によって発症する橋本病があります。これらの疾患は、心拍数や体重、体温の異常を引き起こします。
甲状腺疾患の診断方法
- 血液検査:甲状腺ホルモン(TSH、T4、T3)のレベルを測定し、甲状腺の機能を評価します。
- 超音波検査:甲状腺のサイズや形状、結節の有無を確認します。
甲状腺疾患の治療法
- ホルモン補充療法:甲状腺ホルモンが不足している場合、ホルモン補充療法を行います。
- 抗甲状腺薬:過剰なホルモン分泌を抑える薬が使用されます。
副腎疾患とは?
副腎疾患には、クッシング症候群(コルチゾール過剰分泌)や、アジソン病(コルチゾール不足)があります。これらは代謝異常、血圧の低下、疲労感、筋力低下などの症状を引き起こします。
副腎疾患の診断方法
- ホルモン検査:血中や尿中のコルチゾール、アルドステロンなどを測定します。
- CT・MRI検査:副腎腫瘍や異常の有無を確認するために使用されます。
甲状腺疾患の治療法
- ホルモン補充療法:不足しているホルモンを補うことで、症状を改善します。
- 外科手術:副腎に腫瘍がある場合、専門医療機関での検査後に外科的に切除することが検討されます。