下部消化器疾患（大腸）
大腸ポリープ
大腸ポリープは、大腸の内壁にできる良性の腫瘍で、無症状の場合が多いですが、放置すると大腸がんに進行する可能性があります。
- 診断と治療：大腸内視鏡検査でポリープが発見され、早期に内視鏡的切除が行われます。切除によってがん化のリスクが低減します。
- 予防：食物繊維が豊富な食事、適度な運動、定期的な検診が推奨されます。
大腸がん
大腸がんは、結腸や直腸に発生する悪性腫瘍で、日本では主要な死因の一つです。
- 症状：便秘、下痢、血便、体重減少などが挙げられ、早期には無症状であることが多いため、便潜血検査や大腸内視鏡検査など定期的な検診が重要です。
- 治療法：外科手術、化学療法、放射線療法が病期に応じて選択されます。
- 予防：赤肉や加工肉の摂取を減らし、バランスの取れた食事と運動が効果的とされてます。
過敏性腸症候群（IBS）
過敏性腸症候群（IBS）は、大腸の機能異常で、腹痛や便通異常（便秘、下痢）が慢性的に繰り返されます。
- 原因：ストレス、食事、生活習慣が症状を悪化させる要因となります。
- 治療法：食事の見直し、ストレス管理、薬物療法が効果的です。食事日記をつけてトリガーを特定することが勧められます。