末梢血管疾患(下肢閉塞性動脈硬化症)、大動脈瘤
末梢血管疾患の説明
- 下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)
下肢閉塞性動脈硬化症は、足の動脈が狭くなり、血流が制限される病気です。主な症状には、歩行中のふくらはぎの痛みやしびれ、足の冷え、傷の治りが遅いなどが挙げられます。重症化すると、潰瘍や壊疽を引き起こすこともあります。治療には、生活習慣の改善(禁煙、運動療法)、薬物療法(血管拡張薬)、およびカテーテル治療やバイパス手術などの外科的手法が含まれます。 - 大動脈瘤
大動脈瘤は、大動脈が異常に膨らむ病気で、放置すると破裂のリスクが高まります。破裂すると生命を脅かす事態を引き起こすため、早期の診断と治療が重要です。診断には、CTスキャンを用いた詳細な画像診断が行われます。直径5cm以上の大動脈瘤は破裂リスクが高まりますので、治療が必要となります。治療には、ステントグラフト内挿術や開腹手術などの選択肢があります。危険因子としては、高血圧、喫煙、加齢が挙げられ、予防として血圧管理や禁煙、コレステロールのコントロールが重要です。